おせち料理、今年も美味しくできました。意味 由来 歴史を知る。
おせち料理は美味しくないという人が多いけれども
その家に合わせた味付けで作ったら、きっと美味しい。
私は、嫁いだ家が、しっかりとおせち料理を作り家でしたので
それを引き継ぎ、毎年毎年、喪中であっても必ず作ります。
おせち料理をしっかり作る家の嫁いだことは、本当にありがたくこの習慣には感謝しています。
義母が亡くなったことから、私が全ての料理を作りますが
やれば出来るものです。
おせち料理の由来
おせち料理はお重に詰めるのが基本ですが、これはお重のように「幸せが積み重ねていきますように」という願いだそうです。
昔は、冷蔵庫がなかったので、おせち料理は、保存がきくお料理がほとんどです。
日持ちがするという理由以外にも、年神様に静かに過ごしていただために
台所を静かにして騒がしくしないという心配りも含まれていたそうです。
私の実家(群馬北部)では、女性が休めるように父親がなぜかお蕎麦を
三が日には作っていましたが
かまどの神様や神聖な火を使うのを慎むたためもあるでしょうが、
多忙な女性が少しでも休めるようにという配慮もあったかも知れませんね。
実際は、休めるように保存食として作るのですが、
そのために年末はおせち料理を作る段取りを立ててやりきりますので
結構忙しいものです。
家族が、おせち料理を作る時に家の中の匂いに年末を感じると言い
「おお、楽しみだ!」といいます。
家族が喜んでくれること、それが気合となります。
おせち料理には、たくさんの料理があります。
私自身は、家族が食べやすいように詰めますが
重箱に詰めるときは、段ごとに詰める内容が基本的には、決まっています。
その基本を踏まえておけば、オリジナルな重詰めだけでなく、皿盛りにする場合にも参考にできます。
壱の重
正月にふさわしい祝い肴を詰めます。
数の子・田作り・黒豆を「三つ肴」といい、正月には欠かせないものとされています。
それぞれの食材には、人々の願いが込められています。
【数の子】子宝に恵まレテ、子孫繁栄を願います。ニシンの子なので「二親健在」にも通じています。
【田作り】イワシが畑の肥料だったことから「田作り」となり、また、「五万米」(ごまめ)とも呼ばれ、豊作祈願をしています。
【黒豆】まめに一生懸命に働き、まめに暮らせるようにという意味です。
【たたきごぼう】ごぼうのように根を深く張り代々続くことを願い、また、たたいて身を開き運が開けていくよう願います。
【紅白かまぼこ】
蒲鉾は「日の出」を意味します。紅はめでたさと慶びを、白は清浄を表す。
【伊達巻】昔の伊達者(シャレ者)たちの着物に似ていたので伊達巻と呼ばれるようになったといわれますが、
巻き物が書物や掛軸に通じることから知識や文化の発達を願います。
【昆布巻】「喜ぶ」の意味。
【栗きんとん】栗は「勝ち栗」と呼ばれる「金団」と書き、黄金色で縁起がよく蓄財につながるという意味。
【ちょろぎ】「長老喜」「千世呂木」と書き、長寿を願う
【錦玉子】黄身と白身の2色が金と銀にたとえられる。
二の重
焼き物と酢の物です。
おせちのなかでもごちそうですよね。
【ぶり】ぶりは大きさによって名前が変わる出世魚。ぶりで立身出世を願う。
【鯛】「めでたい」にかけて。姿もよく味もよい鯛は、江戸時代から「人は武士、柱は檜(ひ)の木、魚は鯛」といわれ、
めでたい魚として祝膳には欠かせないもの。
【海老】腰が曲がるまで長生きできるように。
【紅白なます】紅白でめでたく、祝いの水引にも通じる。根菜のように根を張るように
【菊花かぶ】菊は邪気を祓いと不老長寿の象徴。
【小肌粟漬け】小肌はコノシロという魚の成魚になる前の名前。出世魚で縁起がよい。
クチナシで黄色く染めた粟で、五穀豊穣を願う。
三の重
お煮しめは、家族が仲良く結ばれるよう煮しめます。
【れんこん】穴があいていて向こう側が見えますので、将来の見通しがきくように
【里芋】子芋がたくさんつくことから、子孫繁栄を願う
【八つ頭】頭となって出世をするように、子芋がたくさんつくので子孫繁栄
【くわい】大きな芽が出て「めでたい」、子球がたくさんつくので子孫繁栄
【ごぼう】根を深く張り代々続くこと
私の家には、外国の方が滞在することが多いので
こういった説明をしながらおせち料理をいただくと
また盛り上がるものです。
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