息子。

   2017/02/02


抱いていても、腕の中にいるのかいないのか?わからないくらいの小さい赤ちゃんでうまれた。
ゴハンを食べなくて、細くて熱ばかり出して、喘息気味で。

初めての海は、1歳の時のゴールドコーストだった。
本人は覚えてないと思うけど楽しかった。
ダンスがうまくて良く笑った、みんなにとても可愛がられた。

幼稚園のお店屋さんごっこでは、年少さんへの手作りオモチャの販売がダントツにうまくて、彼の営業力に本当にビックリした。

小学校では、ガンガン食べるようになり、華奢なキャラから、ゴツイタイプに変わっていた。
4年でアルトサックスと出会った。
今も、相当に音楽が大好きみたい。

中学では、合唱コンクールでピアノの伴奏と指揮を3年間やった。
ピアノの伴奏をやる子がいなくて、伴奏なしで息子の指揮だけでのアカペラ合唱をした曲があった。
アカペラなのに完璧だったし、優勝した。

指揮がうまくて、びっくりして、思わずS公会堂で、感動して泣いてしまった。
息子の才能を知らなかった。
中学の担任に言われた「彼が指揮をとると、クラスのどんな子供も、みんな協力してまとまるんです」

そんな彼も生徒会役員の時に女の会長にいじめられ続けて、頭が痛くなり、学校に行きたくないといったことがあった。
鬱みたいになっていたのに、私が介護に追われている頃で、心配かけまいと、ずっと我慢していたらしかった。
「ママ、今日は学校へいきたくない」と言ってきた。

「そんな日は、無理して学校へ行かなくていい」と言い、私は全ての用事をキャンセルして、二人で一緒に焼肉屋に行ったら元気になった。

解決できる事は解決がいい、しかし、どうにも出来ない場合は「やり過ごす、逃げるという方法もある」と教えた。
彼はやり過ごし、乗り越えた。

 

そして、どうしても、どうしても入りたかった高校に合格した。本人も、泣いた。

滑り止めなど受けないで、ランクも下げないで、今思えばスリリングな受験だった。
不合格だったら、いったいどうしたのだろう?
高校生活を満喫した。
今もその友達とずいぶんつながっている。

学校の体育祭のカリスマ、ヒーローともいえる「団長」になった。
個性だらけの生徒のまとめ役は大変だったと思うし
そこで、リーダーについての様々なことを学んだと思う。

カッコよかった、でも、とても大変だったと思う。

リーダーをやって、リーダーにはむかないかも、と知ったみたい。

高校三年の受験の頃には
一次で落ちたり、原因不明の高熱が続き入院生活を送ったりしながらも、
いきたくて行きたくて、どうしても行きたい大学に合格した。

切羽詰まった状況の中で、頑張ったことを頑張りきったことを知っているから、誰よりも知ってるから
嬉しくて号泣した。

絶対に合格と言われながら、一度不合格になった経験も、彼の良い経験になったと思う。

親しくて一緒に頑張った友人がみんな合格して、彼だけ落ちた。
そんな状況、どう考えたって、苦しすぎる。
しかし、負けなかった。
彼は、難関と言われた二次募集で、見事合格した。

本当に苦しくて苦しくて、そして頑張って頑張りぬいて、結果を得て、、良い経験だったと思う。

そんな思いで手に入れた大学生活、学園祭の女装コンテストで優勝した。気持ちわるかったけどキャラで優勝かと。

そんな楽しそうな事もいっぱいあったけど、
面白くなくて学校へあまり行かなかったみたい。
親の事情もあったけど、1年間、休学することとなった。

その間、大学の先生の紹介で
フロントエンジニアという、私には良く説明できないけど仕事をしていた。
そこで、彼はまた成長をしたみたいだ。

自分の脚で立っている感じを身に着けたみたいだ。

自然体の自分を普通に表現できるようになっていったように思う。

大学に復帰した今は、大学でのことが色々、面白くて仕方がない様子。学費、払い甲斐あるよ、と。

ある友達が言った「あいつには応援団が沢山いるんですよ。彼と同じ応援をもらうには、僕は二倍動かないと応援してもらえない」と。

何か、見つからなかった答えを自分でどんどん見つけている感じ。

もう、彼は大丈夫。

顔つきも変わった。
憑き物がとれたような表情。
仕事のスキルもどんどんつけている。

人は、自分で経験して、自分でみつけていくことでしか
本当のものは得られない。

それが、体験的にわかった訳かな。

健康で、そして、自分の力で、面白く生き抜けていければ、もう十分だと思うけれども
まわりに良い友達が沢山いて、それは親としてもとてもうれしく安心なこと。

息子の、親になってよかった。

本当に失うものが多いことがあったけれども、それがキッカケで、息子が成長するチャンスも得たのかもしれない。

代償が大きかった、でも、一番得たいことを得るためには、あのくらいの代償が必要だったのかもしれない。

 

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上記を書いたのが昨年の5月。

そしていま、また、大きな分岐点に立っているようだ。

 

人は、ぶつかり、悩み、迷い、自分の事だけでなく家族やまわりの環境もあるし

考え抜いたり、とりあえずだったりするけれども、選び、歩み、立ち止まりしながら

生きていくのだよね。

生きることは、大変だけど、それがとっても面白いものだね。

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