遠藤周作原作『沈黙-サイレンス-』スコティッシュ監督の映画キャスティングや評価が高い。
マーティン・スコセッシの
『沈黙-サイレンス-』
を22歳の息子と観に行った。
実はこの22歳の息子が幼稚園の時のママたちの「読書会」に参加し
自分では絶対に選ばないと思われる
遠藤周作著「沈黙」に出会い
読書会(自分では選ばないものと強制的に出会う)にビックリしたのです
神様が存在するのかどうかをここまで考え抜いた人たちがいたのです。
キリシタン、踏み絵、島原の乱、長崎、、など
歴史の知識は断片的には知っていたけれども
戦国から江戸時代、明治維新が起こってからも
驚くほどにキリシタンへの弾圧が酷かったということに
胸が痛くなったものです。
マーティン・スコセッシの『沈黙-サイレンス-』
これはすごく面白くて、3時間近くあったのに
夢中になってしまった。
食い入るように、という言葉がぴったり。
すごい監督だと思ったし、キチジロー役の窪塚洋介が本当にはまり役で
それだけでも、この映画はずいぶん生きたと思う。
弱くて、強くて、真面目で滑稽で、哀れで、可笑しい。
弱いとは?強いとは?
「信仰」とは何なのか
「信仰心」
「踏み絵」と「拷問」
「棄教」と転ぶ、ということ。
何なのか。
本当に信じるとはどういうことなのか、と深く深く考えさせる。
そして、イッセー尾形の演技もすごかった。
知的で老獪にみえ、優しくて穏やかで厳しい、、
が、しかし、本当はどうだったのか?本当は深いところで、、、?と思わせる
その演技に脱帽です。
しかし、宣教師ってすごいな、、日本は無理だった。。訳ですね。
我が家にステイしていたアメリカの子に
キリシタンへの弾圧を知るにつけ苦しい、と話をしたことがありますが
そのこは、
「キリシタンへの弾圧があったから、日本はハワイのようにならずに
日本の宗教が侵されなかったんだと思いますよ」と言われました。
なるほど!
そんな考えをしたことがなかった。
映画の最初に普賢岳のぐつぐつ煮え立つ湯が出てきて
先日旅した普賢岳がリアルにそのまま思い出されました。
原作「沈黙」はこちら
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
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