映画「関ケ原」キャスト(平岳大 岡田准一 東出昌大 有村架純ら)は素晴らしかった
日本の歴史にとって重要な分岐点となった戦国の戦、映画「関ヶ原」を公開初日の朝一で観てきました。
この映画は面白かった、といいますか、石田三成を主人公にしている映画として興味深かったのです。
原作の司馬遼太郎「関ヶ原」は読んでいませんが、映画では理解しきれなかった複雑な絡みを知りたくなりました。
東軍の徳川家康が主人公ではなく、西軍の石田三成を主人公にした物語というところが、一番の魅力でした。
どの映画や本を読んでも、どうしても石田三成を好きになれず、
しかしながら、魅力的な人物であることは間違いないとは推測され、人間石田三成を魅力的に表現してくれているであろうこの映画をいち早く観たかったのです。
様々な映画で魅力を発揮している実力派の岡田准一さんが、石田三成役という事で期待いっぱい、そして安心して映画館へ足を運びました。
岡田君の石田三成は期待通りでした。彼はいいですねぇ。
しかし、実は、一番引き付けられた人物は、島左近役の平岳大(平幹次郎の息子)でした。
また、小早川秀秋役の東出昌大も、とても良かったですねぇ。
小早川の優柔不断なマイナスイメージも取っ払うような素晴らしい演技でした。
あるインタビュー記事を読んだら、原田真人監督から、日本中の小早川姓の人たちが、胸を張れるような「小早川秀秋」を演じてほしいと言われたそうです。
「関ケ原」あらすじ
石田三成は豊臣秀吉の優秀な家臣であることは誰もが知るところです。
秀吉が病死し、五大老のひとりの前田利家も亡くなると、徳川家康が大坂城西の丸にて城主のように振舞い始めます。
豊臣家には、どこまでも忠誠を誓っている石田三成は、その徳川家康の対応に反感を持ちました。
しかし、石田三成は、秀吉周辺の武将から横柄さからか嫌われており、一致団結しての徳川家康に対抗策をなかなか実行できません。
そこで三成と共に徳川家康に反発する五大老のひとりである上杉景勝とその家老の直江兼続と共に徳川家康への戦闘準備を始めます。
徳川家康は上杉家に謀反の疑いありと使いの者を送るが、帰ってきたのは直江兼続からの挑戦状(直江状)だったのです。
映画「関ヶ原」のキャストが素晴らしい
◆石田三成 – 岡田准一
この作品の主人公で豊臣家の重臣ですが、切れ者だけれど嫌われ者の印象でした。
自分の正義を強く信じるあまり融通が利かず不器用で純粋すぎる武将ですが、秀吉への忠誠は誰よりも深い。
秀吉の死をきっかけに野心を表す徳川家康やその周辺を憎んでいました。
その役柄を岡田准一さんは魅力的に演じてくれています。
◆徳川家康 – 役所広司
豊臣秀吉亡き後に天下取りの野望に燃える徳川家康、役所さんは大御所の役にぴったりでした。
◆初芽 – 有村架純
石田三成の腰元であり、可愛らしいのに意思の強さをうまく表現していました。
部下でもあり三成を支える女性としての役割の表現、うまかったですね。
徐々に三成の人間性にひかれていく様子がわかります。
◆島左近 – 平岳大
石田三成に高待遇で迎えられた家臣であり、平岳大は平幹二朗の息子です。平幹二朗かと思うほどに父親にそっくり。
理想主義になりがちな三成を現実主義の視点で支える役割でしたが、わたしは、平岳大の島左近役が、この映画の中でイチオシでした。
◆小早川秀秋ー東出昌大
関ケ原の合戦では、最後の最後まではっきりせずに優柔不断な印象を歴史上に残してしまった人物ですが、その葛藤をよく表しているようでした。
小早川秀秋、関ケ原のこの時には19歳だったのですね。
原田真人監督が「日本中の小早川姓が胸を張れるような役を演じてくれ」と言ったそうで、東出昌大さんは見事に演じていました。
何かの記事で読みましたが、東出昌大さんの父親がガンを患い命を心配するようになったときに
初めて父を知りたくなって、父親の本棚にある歴史の本を読み始め、どんどん歴史にハマっていったのだそうです。
最後に
石田三成を主人公にした映画をみたかったのですが、今回の作品で石田三成の人物像を好きになり
さらに石田三成周辺の本を読んでみようという気になりました。
また、平幹二朗息子の岳大、東出昌大の素晴らしい迫力ある演技を知り、今後の様々なドラマが楽しみになりました。
歴史映画は、本当に面白い!
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