パイロット不足の深刻化 LCCモデルは危機かと思う。

   2017/02/02


小さい頃、正確には小学校1年の頃から、熱狂的なエアラインファン、特に旅客機のファンでした。

エアライン系の仕事には、身長が低すぎまして就くことは出来ませんでしたが、飛行機好きが高じて、パイロットの友人が何人かいます。
そんな事から「パイロットのリアルなお仕事」について、色々な方からお話を伺う事が多く、また、夢中になって質問をするものですから
面白い話、大変な話、裏話を沢山伺う機会があります。

多くのパイロットは、究極の飛行機ヲタクであり本当にカッコいいけれども
総合的に非常に大変なお仕事だと知っているので、JALの経営破綻からの給与カット、また、社会全体の「格安ブーム」からの
整備などへの質の変化に懸念を持っていました。

命にかかわる責任ある専門職ですから、給与などの環境を下げることは心配です。

特に近年LCCが出てきてからは、実際はわかりませんが、業務の質の低下はないのかと不安を感じていました。

パイロット不足の深刻化

「機長・副操縦士 募集中!! 」
8月下旬、新聞の求人欄にパイロットを募集する広告が載ったそうです。(広告主は、LCCのジェットスター・ジャパン)
「現状は何とか足りているが、将来の規模拡大に備えて、早めに唾を付けておきたい。一人でも多く採用したい」(ジェットスター幹部)とのことです。

パイロット不足に悩むのはどこも同じのようですが、記憶をたどれは、2014年には、LCCのピーチ・アビエーションやバニラ・エアが、パイロットが足りず大量の欠航に追い込まれたことがニュースになりました。
足りないということは、働いているパイロットもギリギリで飛んでいるということです。

パイロットがアジアに流れていく?

我が家にタイ航空のパイロット(タマゴでしたが)がステイした事がありますが、
その人から聞いた話ですが、日本のJAL.ANAで訓練を受けていたら、本当に良い教育をされるので
信頼できる力あるになると言っていました。

また、飛ぶことのうまさの他に 乗客、機内の従業員が仕事をしやすいように配慮をしながら操縦するという優しさがあり
日本のパイロットのクオリティは素晴らしいのだそうです。

そぁそこういった優秀なパイロットに対して、中国の航空会社による引き抜きは激しく
年収4000万円といった破格の条件を提示するところまであるといいます。

知人のパイロットのまわりにもトルコ航空等海外へのヘッドハントが随分あったそうです。
JALでは、14年度は機長22人、副操縦士9人がJALから他社へ転職
15年度になっても流出は続いているらしく、JALはここで手を打ち、2016年1月に給与の値上げをいたしました。

これからは、腕のある、宝と言えるパイロットの流出をいかに防ぐのかが、重要になるでしょう。

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モデル崩壊の危機!?

このようなパイロットの海外への流出が気になりますが、実際にも
高額な報酬を提示する中国や台湾系エアラインへの流出が止まらないようです。

それを受けてのJALの賃上げでしたが、LCCも無視できず、賃上げの波はLCCにも押し寄せ、
ジェットスター・ジャパンも8月1日付で賃金を改定し、賃上げに踏み切ったようです。

最近は、機材が小型化しており、LCCは180人乗りの小型機による運航がメイン。また、加えて、アジア・太平洋地域では著しい航空需要の伸びが見込まれ、30年には現在の4.5倍のパイロットが必要とされると予測されるのだそうです。

対策としては、外国人パイロットが国内航空会社に就職する際の規定を緩和したり、私の息子の友達も現在通っていますが
航空大学校以外の私立大学でもパイロット養成を促すなどの対策をとっています。

しかしながら、機長になるまで10年程度の歳月がかかるため、早急には解決しないのです。

パイロットの入社の為の試験は6次まであり難しいのは有名ですが
入ってからの訓練(副操縦士まで約5年?、機長まで約15年?)
ライセンスを取得してからの機種ごとの訓練、
機種を変えるときの訓練、副操縦士から機長への昇格の訓練もそれはそれは大変だと聞いています。

航空身体検査は、通常の健康診断と比較して、非常にシビアだと聞いています。
実際に飛べなくなっている期間のパイロットの方は大変そうでした。

このまま問題が解決しなければ、低運賃を武器とするLCCは、ビジネスモデルそのものが立ち行かなく恐れも考えられます。

早い段階からのパイロット訓練学校をつくっては?

ひとりの人間を機長にするために最低10年はかかります。
そして、失敗が許されない飛行機の操縦士、パイロット、
生半可な訓練や仕事の仕方ではダメです。

若い時期、さらに早い段階から、パイロットになるべく訓練の仕組みを作っていくことも
大事ではないでしょうか?

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