胆管細胞癌とは?症状は?平尾誠二さん他胆管癌を患った有名人は?
ラグビーに夢中ではなかったのですが、平尾誠二さんの訃報の一報に深い悲しみを感じました。
何故でしょう。
カッコよくて日本のラグビーを引っ張ってくれていた姿に自然と感銘を受けていたように思います。
そしてまた、私と同じ年齢ということもあります。
若い。
若すぎて、まだまだ活躍してほしい人だったからこそ、無念でなりません。
平尾誠二さんが患った胆管細胞癌
20日に亡くなった平尾誠二氏の親族が25日、日本ラグビー協会を通じて、平尾氏が昨秋から胆管細胞がんによる闘病生活を送っていたことを明らかにされたそうです。
これまで親族の意向により、詳しい病名は非公表だったのですが、検索しましたら、公表されてなかったからなのか
エイズやHIVなどという書き込みもありましたので、驚いていました。
ネット言うのは、こうして私も簡単に書いていますが、良い面とそうでない面、ありますね。
では、胆管細胞癌とは?と思い調べ始めたところで、思い出しました。
20年ほどまでに叔父が、この胆管細胞癌にかかったのです。
黄疸がでて、全身が黄色くなり心配した記憶が蘇りました。
胆管細胞癌とは?
胆管がんは二つに大きく分けると、肝臓の内部を通っている胆管から発生する「肝内胆管がん=胆管細胞がん」と、
肝臓の外を通る胆管から発生する「肝外胆管がん」に分かれるのだそうです。
前者は専門的には「原発性肝がん」(肝臓で発生するがん)に分類され、平尾誠二が患ったものとなるようです。
肝がんの中では肝細胞がん(約90%)に次いで多いがん(約5%)なのだそうです。
「胆管がん」と言う場合は、「肝外胆管がん」の方を指しまして、先日亡くなられた、川島なお美さんが患ったのは、肝内胆管がんだったそうで、私の叔父もこのケースだったと思われます。
また、任天堂の岩田聡・前社長や、柔道家の斉藤仁さんもこの病気で、みな、50代で亡くなり、多くの人に衝撃を与えました。
これらのニュースに接しても、この癌は非常に困難なものであるとわかります。
胆管とはどのような臓器なのかというと、肝臓で作られた胆汁を十二指腸に運ぶ管のことだそうです。
十二指腸に運ばれた胆汁が、膵臓から来た膵液と一緒になり、胆汁は膵液の持っている消化酵素を活発にする働きがあ
脂肪やたんぱく質を分解して小腸から吸収しやすい状態にしてくれる、大事な役割をしているようです。
特徴的な症状は黄疸や体重減少
胆管がんの初発症状の90%は黄疸ということで、私の叔父も驚くほどに黄疸が出てきて、慌てて病院にいったところで
すでに手遅れで、あっというまに命が消えてしまいました。
がんによって胆管の中が狭くなり、胆汁が逆流して血管の中に入るために、皮膚や目の白い部分が黄色くなってきます。
また、皮膚がかゆくなるのも特徴だそうです。
他の症状としては、みぞおち辺りに軽度の痛みがあったり、体重の減少もあります。
黄疸を伴わないケースもあるようですが、腹部痛や発熱、食欲不振、だるさなどどが初期の症状として出てくることが多いようです。
がんの基本的な三つの治療法
がんの基本治療法というものは、外科的手術、化学療法(抗がん剤治療)、そして放射線治療が柱です。
私も何人ものがん患者を看病してきたので、これらの3つの基本治療をいかにしていくか、
または、しないで民間療法をしようか、どれだけ悩んだでしょうか?
癌の場所や進行度、転移状態により、手術によって摘出「できる」か「できない」かが、大きく左右します。
癌が見つかった時点で、肝臓内の他の部位に転移がある場合、胆管から遠く離れたリンパ節、骨、肺、腹膜、脳、、
などに転移がみられる場合には、手術をしても無駄になることがおおく、手術をしない選択が普通だそうです。
特に胆管がんは進行が速いので、黄疸などの症状が出始めたのにも関わらず迷いなどから放っておくと
さらに速く転移が進み、ますます、手術ができなくなることが多いのです。
川島なおみさんはしばらく手術をせずに民間療法をされていたと報道されましたが、
その間にがんの転移が進んだ可能性高いのではないでしょうか?
私は、複数の親族や親友の癌の看病をしてきました。
その中で、何度も悩み苦しみましたが、手術ができない場合はが何度もありました。
その場合、一般的に抗がん剤治療を勧められます。
しかしこれは胆管がんと同じだと思いますが、治すための治療ではありません。
一時的に症状を緩和したり、あるいは一時的にがんを縮小させたりするための方法でした。
胆管がんにかんしては、抗がん剤治療だけでがんを克服することは難しいそうです。
手術をしても再発したり、発見時にすでに転移していたりで、治療がかなり難しいのが現実のようです。
放射線治療はリンパ節の遠隔転移がない場合に、がんが進行するのを抑えるために行う場合があるようですが、標準治療ではないおうです。
生存率に関して
完全に手術で切除できた場合で、5年生存率は40〜50%だそうですが、手術ができなかった場合や、手術をしても、
完全にがんを取り切れなかった場合は10%未満と非常に厳しいようです。
年間の罹患率と死亡率がほぼ同じなのが特徴であり、治りにくく死亡につながりやすい悪性腫瘍といえるのです。
さいごに
平尾誠二さん、川島なお美さん、柔道の斎藤仁さん、任天堂の岩田社長、みな胆管癌を患った人は元気だった50歳代です。
やはり、この癌は、50代以上の人に多いそうです。
私も、平尾誠二さんと同じ年齢、悲しみも深く、また、今生きていることを喜び感謝して
過ごしていこうと、改めて考えます。
生きていると色々ありますが、こうやって、ブログなどを書いて、感想を述べるということは
なんて幸せな事なのでしょうか。
人はいつどうなるかわかりません。
当たり前すぎる事ですが、日々を、一日一日を大切にして過ごそうと思うのです。
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